2012年6月5日火曜日

先人たちの残したもの

昨日1年ぶりくらいに行ったカフェ
内装がちょっぴりリフォームされてて少し明るくなったみたい。

公園の脇にひっそりたたずむ店内にレトロなスタンドを見つけました。
日本製
鉛筆たてがついてたりスイッチの部分や土台の素材感がかなり素敵
工業製品の美しさが集約されているようです。

スカンジナビアンデザインのような研ぎ澄まされたデザインのようでもあるし
日本人らしい小さなエンボス加工や印象的な色使い
ソフィスティケイトされてないけど軽すぎない実に実用的

高度成長期の日本人たちが残した技術とデザインがどれだけ優れていたかをこのスタンドから感じました。

工業デザインは作家の名前が残る仕事ではありませんがこうして時代が変わってもそのデザインが愛され残されるというのは素敵なことだと思います。


そんな美しい仕事を眺めながらコーヒーをいただきました。

後ろの席では有名な脚本家さんがお一人でパチパチとタイプの軽やかな音を立てながらお仕事をされていました。公園の新緑も気持ちがいいくらい濃く茂り風がほんのり緑の香りを運んでくれました。

時間というものはここでは静かにとくとくと刻まれています。
なんだか日が伸びたのもあるのでしょう。ゆっくり景色を堪能しながら
最愛のパートナーと過ごすこんな時間がなにより幸せな瞬間でした。

1日中いいことなんてないけど
1日に瞬間でもいいから煌く時があるだけでその日がとても印象的な日になるんですね。








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